■マーキングへの対処法 (2010/06/04)
今回は、マーキングへの対処法をご紹介いたします。
●なぜマーキングをするの?
マーキングは性別や年齢に関係なく、すべてのワンちゃんにみられる本能的な行動です。
もともと群れで生活していたワンちゃんは、何らかの情報(「ここは僕の縄張りだぞ!」「僕のほうが優位だぞ!」など)を 伝えるための行為としてマーキングを行っていました。
ある程度のマーキングはいたしかたないということになるのですが、室内のあちこちにマーキングをするとなると当然飼い主さんは困りますので、 こういった行為はやはり制御する必要があります。まずはマーキングをするワンちゃんが、どういったことを飼い主さんに伝えようとしているのかを観察し、それに沿った対処をしていくことが大切です。
●マーキング別対処法
1.縄張り主張(優位主張)
テーブルやベッドの脚、玄関、廊下など、ワンちゃんが社会的に重要な場所とみなしていることころにマーキングをする場合
2.気に入った物に対する所有権の誇示
気に入ったおもちゃや、気に入った場所にマーキングする場合
《対処法》
飼い主さんとの服従関係が逆転してしまっている可能性があります。確固としたリーダーが存在していれば、自分を優位に見せたり縄張りを主張したりするマーキングもおのずとなくなります。知らず知らずにワンちゃんを優位に立たせていないか、日頃の生活を見つめ直してみることが大切です。
3.飼い主さんに対する気引き行動および欲求不満
飼い主さんが大事にしているものにマーキングしたり、飼い主さんの目の前でわざとマーキングしたりする場合
《対処法》
基本的にはマーキングされても騒がない、叱らない、無視をするという三原則を徹底し、「マーキングをしてもかまってもらえない」ということをワンちゃんにわからせましょう。日頃遊んでもらえない、散歩が少ないなどといった飼い主さんに対する欲求不満もマーキングの原因となりますので、ワンちゃんとの時間をなるべく多く持ってあげるというのも解決策のひとつとして頭に入れておきましょう。
※そのほか、発情期にもマーキングがみられることがありますが、これに関しては飼い主さんの行動やしつけでの制御は難しいと思われますので、ここでは省きます。
(友愛動物病院院長 津田圭子) |